幻影日記

高町なのはと坂崎えりな。
２人は無敵のエースと賞される魔導師です。
ですが２人には大きいといえる違いがあります。

・教導方針
戦技教導官であるなのはとえりな。
基礎よりも実践向き、応用的な内容を盛り込むことは共通しています。
ただしなのはは昔の経験から、「ムチャをさせない」ことを強調しており、過度の運動や無謀な戦闘を快く思っていません。
一方、えりなは「お互いに納得する」ことを念頭に置き、自分も含めて意見を交し合うことを重視しています。納得できない状況下では成長は望めないというのが彼女の考えであり、同時に仲間の絆のためにもなるとも考えているからです。

・スタイル
なのはの戦闘スタイルは、遠距離による砲撃が主体となっています。防御やバインドによる拘束を織り交ぜながらも、ある程度の距離をおいての攻撃が目立ちます。
一方、えりなは近距離に重点が置かれた多様の攻撃が主体となります。遠距離からの砲撃も行えますが、現在は接近しての攻撃が多くなってきています。

他にもルール重視のなのはと、感情重視のえりなという違いがあります。自分の立場を理解して冷静な判断を下すなのはに対し、えりなは自分の立場に反してでも大切なものを守ろうとする気持ちが強いです。
そのため、２人は気持ちのすれ違いに直面し、挙句に力の衝突にまで発展してしまいました。最後は互いの考えを理解しあうことでその場は落ち着きましたが、受け入れることはできず、ライバル関係が出来上がっています。これがえりなが、なのはと違う道を選ぶことへの決定的な伏線となっているわけです。