ココロがいっぱい #6「睡眠ココロ」
ココロSSの第6話。
今回は睡眠編です。
今回は睡眠編です。
ココロはよく寝る。それはシンには熟知していることだった。
夜に寝るときも、ココロは寝ることに念入りになっていた。
時刻は夜の11時に差しかかった。シンが勉強を続けており、ココロがくつろいでいるときのことだった。
「あの、そろそろ寝てもいいでしょうか・・・?」
ココロがシンに向かって声をかけてきた。
「ゴメン、ココロちゃん。まだ勉強しなくちゃいけないから、少しだけいいかな?」
「では少しだけお付き合いしますね。」
シンの言葉をココロは受け入れた。そしてそのやり取りからしばらくたったときだった。
「ココロ、もう眠くて・・・寝ていいですか?」
「もうちょっとだけ待って、ココロちゃん。ココロちゃんがいると助かるんだよね・・」
「うぅ・・ココロが寝ると寂しいですか・・・?」
シンに言われて、ココロは眠気に耐えながら渋々起きていることにした。
だがまたしばらくして、ココロがシンに声をかけた。
「うぅ・・まぶたがくっつきそうです・・寝ていいですか・・・?」
「だからちょっと待ってって。せめてきりのいいところまで・・・って!」
ココロの問いかけに答えて、シンが振り返ったときだった。そこには既にココロの姿はなく、私室にてパジャマに着替えてしまった。まるで忍者のような早変わりだった。
「ちちち、ちょっと待って、ココロちゃん!今僕、ダメだって・・!」
「もう、寝ませんか?」
シンが抗議の声を上げるが、ココロは寝る気満々になっていた。
「コラコラコラ!僕に寝てもいいかって質問しておいて、答えに関わらず寝ようとするとはどういうつもりだよ!?もう少しだけ起きていてほしいと思っていただけなのに・・!」
シンがココロに注意を入れたときだった。いつの間にか、シンがつかんでいたはずのココロの手が、人形の手にすり替わっていた。
「えっ!?」
驚きの声を上げるシン。そのときには既に、ココロは自分の部屋のベットで熟睡してしまっていた。
「どうしてこういうときだけ巧みなんだ、ココロちゃんは・・」
ココロの言動にシンは呆れ果てていた。だがこのまま引き下がる彼ではなかった。
「こうも都合よく寝られると思ったら大間違いだぞ!僕が叩き起こしてやる!」
いきり立ったシンが、ココロのベットの前に立つ。だが彼女の寝顔を目の当たりにして、彼は戦意を揺さぶられてしまった。
「こうして見ると、寝顔もかわいいなぁ・・」
すやすや眠るココロに、シンがにやけ顔を浮かべる。
「何だかいじりたくなってきたな・・僕の遊び心に火が付いてきたぞ・・・」
躍起になったシンが手を伸ばす。ためしに彼はココロの頬をつついてみせた。
「うーん・・いじめないで・・・」
ココロがうなされて寝言を呟く。その反応を見て、シンが笑みをこぼす。
「何だか調子に乗ってきたぞ。もう1回つついてみようかな。」
シンは笑みをこぼして、もう1度ココロの頬をつついた。
「もっと優しくクリックしてください・・・」
またも寝言を口にするココロに、シンが再び笑みを浮かべる。
「何だか楽しくなってきたぞ・・もう1回やってもいいよね・・・」
さらに調子に乗ってきたシンが、さらにココロの頬をつつく。
「夕飯の後にみかんを20個・・・」
「えっ!?」
笑みを浮かべてのココロの寝言に、シンが驚きの声を上げる。
(た、食べ物への執着が強いことは分かっていたけど、寝ているときまで・・・!)
シンがココロに対して畏怖を覚える。彼は恐る恐る、さらに彼女の頬をつついた。
「浮気しないで・・ココロ、いい子にするから・・・」
「なっ!?」
再び突拍子もない寝言を口にして、シンが驚愕する。さすがにこれを聞き流すことは彼にできなかった。
「くそーーーっ!!!いくら寝言でも、そんな誤解を招くことは聞き捨てならん!」
憤慨したシンがココロの体に手を伸ばし、くすぐり出す。
「ブログ界の平和のため!ココロ、戦います!」
寝ぼけたココロがシンにつかみかかってきた。奇襲を受けたシンもベットに突っ込むことになる。
「むー・・まだ寝足りないのですー・・・」
ここでココロが眼を覚ました。ココロはベットに突っ伏しているシンに眼を向ける。
「いけませんよ、シンさん。自分のベットで寝ないと・・」
「ココロちゃんが勝手に寝るからいけないんだよ・・・!」
言いかけるココロにシンが突っ伏したまま言い返す。
「やっぱり起きてましたか。寝たフリしてもばれてますよ。」
「そうか・・あくまでそういうふざけた態度を取るなら、こっちにもそれなりの考えがあるぞ・・・!」
ココロの態度に対して、シンが不敵な笑みを浮かべる。彼は両手を伸ばし、彼女の頬を引っ張る。
「な、何をするんですか、シンさん・・・!?」
「こうしてちょっと痛い思いをさせれば、眠気も覚めるというもんだ。」
抗議の声を上げるココロに、シンが冷静に言いかける。引っ張られた頬を押さえて、ココロが涙目になる。
「もうっ!いい加減にしないと怒りますよ!」
「怒っているのは僕のほうだよ・・・!」
互いに不満の声を上げるココロとシン。
「僕の勉強が終わるまで、ココロちゃんにはちゃんと起きててもらうからね!」
「シンさん・・分かりました。ココロもシンさんのために起きています!」
シンの言葉に励まされて、ココロが意気込みを見せる。
「眠くない!眠くない。眠くない・・・眠く・・・」
自分に言い聞かせるココロだが、眠気に敵わずベットに入り込んでしまった。この持久力のなさに一瞬呆れながらも、シンはたまらず突っかかる。
「う~・・もう少しで肉まんが食べられたのに・・」
「相変わらずすごい夢を見ているようだ・・・」
ココロが見た夢に、シンが再び呆れる。
「ココロは眼を閉じて3秒で寝れるんですよ。えへん♪」
「いや、それ自慢じゃないし・・」
「では披露しますね。3、2、1・・ZZzzz・・・」
「だから寝るなって!」
寝息を立てるココロを揺すり起こしては、再び寝られるシン。
この繰り返しに陥り、シンは結局、この夜の勉強を目標の部分まで進めることができなかった。彼の気落ちなど気にも留めずに、ココロは自分のベットで熟睡していた。
「ブログ界の平和のため・・ココロ、戦います・・・」
自分の夢の世界に完全に入り浸っているココロだった。
「わー!遅刻です!ちこくー!」
その翌日、ココロは寝坊して慌しく起きる。その大声を聞いて、シンも眼を覚ます。
すぐに寝てしまう。ずっと寝てばかり。とんでもない夢を見る。
睡眠ココロに、シンは今日も悩まされるのだった。
夜に寝るときも、ココロは寝ることに念入りになっていた。
時刻は夜の11時に差しかかった。シンが勉強を続けており、ココロがくつろいでいるときのことだった。
「あの、そろそろ寝てもいいでしょうか・・・?」
ココロがシンに向かって声をかけてきた。
「ゴメン、ココロちゃん。まだ勉強しなくちゃいけないから、少しだけいいかな?」
「では少しだけお付き合いしますね。」
シンの言葉をココロは受け入れた。そしてそのやり取りからしばらくたったときだった。
「ココロ、もう眠くて・・・寝ていいですか?」
「もうちょっとだけ待って、ココロちゃん。ココロちゃんがいると助かるんだよね・・」
「うぅ・・ココロが寝ると寂しいですか・・・?」
シンに言われて、ココロは眠気に耐えながら渋々起きていることにした。
だがまたしばらくして、ココロがシンに声をかけた。
「うぅ・・まぶたがくっつきそうです・・寝ていいですか・・・?」
「だからちょっと待ってって。せめてきりのいいところまで・・・って!」
ココロの問いかけに答えて、シンが振り返ったときだった。そこには既にココロの姿はなく、私室にてパジャマに着替えてしまった。まるで忍者のような早変わりだった。
「ちちち、ちょっと待って、ココロちゃん!今僕、ダメだって・・!」
「もう、寝ませんか?」
シンが抗議の声を上げるが、ココロは寝る気満々になっていた。
「コラコラコラ!僕に寝てもいいかって質問しておいて、答えに関わらず寝ようとするとはどういうつもりだよ!?もう少しだけ起きていてほしいと思っていただけなのに・・!」
シンがココロに注意を入れたときだった。いつの間にか、シンがつかんでいたはずのココロの手が、人形の手にすり替わっていた。
「えっ!?」
驚きの声を上げるシン。そのときには既に、ココロは自分の部屋のベットで熟睡してしまっていた。
「どうしてこういうときだけ巧みなんだ、ココロちゃんは・・」
ココロの言動にシンは呆れ果てていた。だがこのまま引き下がる彼ではなかった。
「こうも都合よく寝られると思ったら大間違いだぞ!僕が叩き起こしてやる!」
いきり立ったシンが、ココロのベットの前に立つ。だが彼女の寝顔を目の当たりにして、彼は戦意を揺さぶられてしまった。
「こうして見ると、寝顔もかわいいなぁ・・」
すやすや眠るココロに、シンがにやけ顔を浮かべる。
「何だかいじりたくなってきたな・・僕の遊び心に火が付いてきたぞ・・・」
躍起になったシンが手を伸ばす。ためしに彼はココロの頬をつついてみせた。
「うーん・・いじめないで・・・」
ココロがうなされて寝言を呟く。その反応を見て、シンが笑みをこぼす。
「何だか調子に乗ってきたぞ。もう1回つついてみようかな。」
シンは笑みをこぼして、もう1度ココロの頬をつついた。
「もっと優しくクリックしてください・・・」
またも寝言を口にするココロに、シンが再び笑みを浮かべる。
「何だか楽しくなってきたぞ・・もう1回やってもいいよね・・・」
さらに調子に乗ってきたシンが、さらにココロの頬をつつく。
「夕飯の後にみかんを20個・・・」
「えっ!?」
笑みを浮かべてのココロの寝言に、シンが驚きの声を上げる。
(た、食べ物への執着が強いことは分かっていたけど、寝ているときまで・・・!)
シンがココロに対して畏怖を覚える。彼は恐る恐る、さらに彼女の頬をつついた。
「浮気しないで・・ココロ、いい子にするから・・・」
「なっ!?」
再び突拍子もない寝言を口にして、シンが驚愕する。さすがにこれを聞き流すことは彼にできなかった。
「くそーーーっ!!!いくら寝言でも、そんな誤解を招くことは聞き捨てならん!」
憤慨したシンがココロの体に手を伸ばし、くすぐり出す。
「ブログ界の平和のため!ココロ、戦います!」
寝ぼけたココロがシンにつかみかかってきた。奇襲を受けたシンもベットに突っ込むことになる。
「むー・・まだ寝足りないのですー・・・」
ここでココロが眼を覚ました。ココロはベットに突っ伏しているシンに眼を向ける。
「いけませんよ、シンさん。自分のベットで寝ないと・・」
「ココロちゃんが勝手に寝るからいけないんだよ・・・!」
言いかけるココロにシンが突っ伏したまま言い返す。
「やっぱり起きてましたか。寝たフリしてもばれてますよ。」
「そうか・・あくまでそういうふざけた態度を取るなら、こっちにもそれなりの考えがあるぞ・・・!」
ココロの態度に対して、シンが不敵な笑みを浮かべる。彼は両手を伸ばし、彼女の頬を引っ張る。
「な、何をするんですか、シンさん・・・!?」
「こうしてちょっと痛い思いをさせれば、眠気も覚めるというもんだ。」
抗議の声を上げるココロに、シンが冷静に言いかける。引っ張られた頬を押さえて、ココロが涙目になる。
「もうっ!いい加減にしないと怒りますよ!」
「怒っているのは僕のほうだよ・・・!」
互いに不満の声を上げるココロとシン。
「僕の勉強が終わるまで、ココロちゃんにはちゃんと起きててもらうからね!」
「シンさん・・分かりました。ココロもシンさんのために起きています!」
シンの言葉に励まされて、ココロが意気込みを見せる。
「眠くない!眠くない。眠くない・・・眠く・・・」
自分に言い聞かせるココロだが、眠気に敵わずベットに入り込んでしまった。この持久力のなさに一瞬呆れながらも、シンはたまらず突っかかる。
「う~・・もう少しで肉まんが食べられたのに・・」
「相変わらずすごい夢を見ているようだ・・・」
ココロが見た夢に、シンが再び呆れる。
「ココロは眼を閉じて3秒で寝れるんですよ。えへん♪」
「いや、それ自慢じゃないし・・」
「では披露しますね。3、2、1・・ZZzzz・・・」
「だから寝るなって!」
寝息を立てるココロを揺すり起こしては、再び寝られるシン。
この繰り返しに陥り、シンは結局、この夜の勉強を目標の部分まで進めることができなかった。彼の気落ちなど気にも留めずに、ココロは自分のベットで熟睡していた。
「ブログ界の平和のため・・ココロ、戦います・・・」
自分の夢の世界に完全に入り浸っているココロだった。
「わー!遅刻です!ちこくー!」
その翌日、ココロは寝坊して慌しく起きる。その大声を聞いて、シンも眼を覚ます。
すぐに寝てしまう。ずっと寝てばかり。とんでもない夢を見る。
睡眠ココロに、シンは今日も悩まされるのだった。
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ブログパーツをクリックすると出てくる寝言も面白いですよね。