ココロといっぱい #9「ココロとメロンソーダ」
ココロSSの第9話。
今回はココロの大好物であるメロンソーダ絡みです。
今回はココロの大好物であるメロンソーダ絡みです。
ココロの大好物はメロンソーダ。
何事においても第一にメロンソーダである。
シンとの生活を始めてからもそれは変わっておらず、メロンソーダの缶を箱買いして保存しているくらいである。
「はう~・・やっぱりメロンソーダが1番です~♪」
この日もメロンソーダを飲んで、ココロは上機嫌になっていた。そんな彼女に、シンが声をかけてきた。
「よく飲むね、ココロちゃん。そんなにメロンソーダが好きなのかい?」
「はい♪メロンソーダがあれば、ココロ、どんなことでもできます♪」
シンの問いかけに、ココロは笑顔で答える。
「毎日、毎時間飲んでるよね・・いつも缶やペットボトルを買い溜めしてるみたいだけど、すぐに底をつく・・もしもメロンソーダを取り上げたら、禁断症状が出そうなくらい・・」
「うぅ・・シンさん、ひどいこと言わないでください・・・」
シンが言いかけた言葉に、ココロが落ち込む。
「でも自制心を持たないと、いくらでもメロンソーダを飲んでいそうだよ・・」
「ココロも気をつけようとは思ってるんですけど・・気付いたときには・・・」
シンの言葉にココロが苦笑いを浮かべる。彼がふと見たときには、彼女は大抵メロンソーダを口にしていた。
「ところで、ココロちゃんはどうしてメロンソーダが好きなの?・・味?酸味?」
「う~ん・・やっぱり色ですね。あの透き通るような緑色が好きです~・・」
シンが質問を投げかけると、ココロが上機嫌に答える。
「色ねぇ・・だったらメロンジュースでもいいんじゃないかな?」
「それもいいんですけど、やっぱりソーダの泡も捨てがたいんですよね。緑色と泡のコラボレーション・・それが口の中に入っていくのがたまらなくいいんですよねぇ~♪」
シンの質問に答えると、ココロがメロンソーダを口にして、満面の笑みを浮かべる。
「それにしても本当によく飲むね。僕も炭酸系は飲むほうだけど、ココロちゃんにはさすがに敵わないよ・・僕の親は、あんまりサイダーばかり飲むと骨が溶けるって注意してきてたけど・・」
「ココロは大丈夫です♪ココロの骨は簡単には溶けたりしない骨太ですから♪」
シンが言いかけた言葉に、ココロが根拠のない自信を込めた言葉をかけた。
その翌日、シンとココロは公園に散歩に来た。賑わいのある公園の様子に、ココロは喜びを感じていた。
「やっぱりお散歩はいいですね。木や花もあって、気持ちがいいです♪」
「たまにはこうして気分転換をしないとね。」
大きく背伸びをするココロに、シンが微笑んで言いかける。
「しかも出店がありますから、買い食いするのにもいいです♪」
「アハハハ・・・」
ココロの食い意地の張った言葉に、シンは苦笑いを浮かべる。
「そういえば、この公園の近くに新しくレストランができたんです。そこはドリンクバーがあって、しかもメロンソーダも置いてあるんですって♪」
ココロがシンに言いかけて、先にあるレストランを指差す。眼を輝かせている彼女に、シンは苦笑いを浮かべていた。
2人はそのレストランに向かった。正確にはシンはココロに半ば無理矢理引っ張られていった。
(ここで小休止するのもいいかな・・)
内心納得するシン。2人はレストランの扉を開き、中に入る。
「いらっしゃいませー♪・・って!?」
そこへ登場したウェイトレスが、シンとココロを見て顔を引きつらせる。2人も彼女の姿を見て驚きを覚える。
「む、むーちゃん!?どうしてここに!?」
ココロが声を荒げると、そのウェイトレス、むーちゃんがたまらず背を向ける。
(どういうことなのよー!?自給が高いからこのレストランのアルバイトを決めたっていうのにー!よりによって1番来てほしくなかった相手が来るなんてー!)
心の中で悲鳴を上げるむーちゃん。彼女はアルバイトのことをココロに知らせていなかった。
「ビックリしたよー・・まさかむーちゃんがこのレストランにいるんだからー・・」
ココロがむーちゃんがいたことに笑みをこぼしていた。
(まずい・・あまりおかしな態度を見せると、仕事に支障が・・・!)
「2名様、ご案内しまーす♪」
むーちゃんはやむなく、シンとココロを案内した。上機嫌のココロと苦笑いを浮かべるシンに、むーちゃんが注文を取る。
「ご注文を願いします。」
「ドリンクバーをお願いしまーす♪」
むーちゃんが声をかけると、ココロが即答してきた。
「僕もドリンクバー。ホットで・・」
シンもコーヒー目当てでドリンクバーを注文する。むーちゃんは注文を取ってキッチンに向かうが、その途中、シンとココロに見えないように苛立ちの表情を浮かべた。
しばらくしてドリンクバー用のコップとカップが運ばれてきた。
「わーい♪ドリンクバー、ドリンクバー♪メロンソーダ、メロンソーダ♪」
ココロが上機嫌に、席を立つ。ドリンクバーのコーナーに行き、コップにメロンソーダを注いでいく。
「やれやれ・・さて、僕もコーヒーを入れてくるかな・・」
「おかわり行ってきまーす♪」
「早っ!」
シンがコーヒーを入れに席を立とうとするが、席に戻ったココロがあっという間にメロンソーダを飲んでしまった。
「コ、ココロちゃん・・時間はあるんだからもう少しゆっくり飲んだほうが・・」
「何を言っているんです!?メロンソーダのドリンクバーですよ!飲まないと損というものです!」
シンが言いかけると、ココロが力を込めて言い放つ。彼女はそそくさにメロンソーダを注ぎに向かう。
「ココロちゃん、せめて僕がコーヒーを入れてくる間だけ、ゆっくりしてもらえるかな・・・?」
「大丈夫です♪ココロに構わず、シンさんはシンさんのペースで楽しんでください♪」
「いや、そうじゃなくて・・誰かがここにいないと、店員さんが帰ったと勘違いしちゃうから・・」
シンが説明するが、ココロは気に留めずにメロンソーダを飲み続けていた。
(う~・・最悪の事態が起きた・・ココロにはこういうところに来てほしくなかった・・・)
むーちゃんもキッチンで愕然となっていた。彼女はココロが訪れたメロンソーダのドリンクバー付きのレストランがどうなるのかを知っていた。
そしてその顛末は訪れた。
そのレストランのドリンクバーにあったメロンソーダは、ココロによって全部飲み尽くされてしまった。
「すいません!本当にすいませんでした!」
「お願いです!お願いですから、もう2度と店に来ないでください!」
互いに平謝りをするシンと店長。むーちゃんもこの事態に気まずさを覚えていた。
「はう~・・まだまだ飲み足りないです~・・」
その気まずさを全く気にしていないココロの言葉が、シンの心に痛々しく突き刺さった。
「これだけ飲んでおきながら、また足りないというのか!」
シンが怒りを込めた脳天直撃シンチョップが、ココロの頭に叩き込まれた。その頭を抱えるココロが涙目を見せる。
「いたいです~・・ですが、メロンソーダだけは譲れません~・・・」
それでも諦めようとしないココロに、シンはため息をつくしかなかった。ココロのメロンソーダへのこだわりは相当のものだった。
何事においても第一にメロンソーダである。
シンとの生活を始めてからもそれは変わっておらず、メロンソーダの缶を箱買いして保存しているくらいである。
「はう~・・やっぱりメロンソーダが1番です~♪」
この日もメロンソーダを飲んで、ココロは上機嫌になっていた。そんな彼女に、シンが声をかけてきた。
「よく飲むね、ココロちゃん。そんなにメロンソーダが好きなのかい?」
「はい♪メロンソーダがあれば、ココロ、どんなことでもできます♪」
シンの問いかけに、ココロは笑顔で答える。
「毎日、毎時間飲んでるよね・・いつも缶やペットボトルを買い溜めしてるみたいだけど、すぐに底をつく・・もしもメロンソーダを取り上げたら、禁断症状が出そうなくらい・・」
「うぅ・・シンさん、ひどいこと言わないでください・・・」
シンが言いかけた言葉に、ココロが落ち込む。
「でも自制心を持たないと、いくらでもメロンソーダを飲んでいそうだよ・・」
「ココロも気をつけようとは思ってるんですけど・・気付いたときには・・・」
シンの言葉にココロが苦笑いを浮かべる。彼がふと見たときには、彼女は大抵メロンソーダを口にしていた。
「ところで、ココロちゃんはどうしてメロンソーダが好きなの?・・味?酸味?」
「う~ん・・やっぱり色ですね。あの透き通るような緑色が好きです~・・」
シンが質問を投げかけると、ココロが上機嫌に答える。
「色ねぇ・・だったらメロンジュースでもいいんじゃないかな?」
「それもいいんですけど、やっぱりソーダの泡も捨てがたいんですよね。緑色と泡のコラボレーション・・それが口の中に入っていくのがたまらなくいいんですよねぇ~♪」
シンの質問に答えると、ココロがメロンソーダを口にして、満面の笑みを浮かべる。
「それにしても本当によく飲むね。僕も炭酸系は飲むほうだけど、ココロちゃんにはさすがに敵わないよ・・僕の親は、あんまりサイダーばかり飲むと骨が溶けるって注意してきてたけど・・」
「ココロは大丈夫です♪ココロの骨は簡単には溶けたりしない骨太ですから♪」
シンが言いかけた言葉に、ココロが根拠のない自信を込めた言葉をかけた。
その翌日、シンとココロは公園に散歩に来た。賑わいのある公園の様子に、ココロは喜びを感じていた。
「やっぱりお散歩はいいですね。木や花もあって、気持ちがいいです♪」
「たまにはこうして気分転換をしないとね。」
大きく背伸びをするココロに、シンが微笑んで言いかける。
「しかも出店がありますから、買い食いするのにもいいです♪」
「アハハハ・・・」
ココロの食い意地の張った言葉に、シンは苦笑いを浮かべる。
「そういえば、この公園の近くに新しくレストランができたんです。そこはドリンクバーがあって、しかもメロンソーダも置いてあるんですって♪」
ココロがシンに言いかけて、先にあるレストランを指差す。眼を輝かせている彼女に、シンは苦笑いを浮かべていた。
2人はそのレストランに向かった。正確にはシンはココロに半ば無理矢理引っ張られていった。
(ここで小休止するのもいいかな・・)
内心納得するシン。2人はレストランの扉を開き、中に入る。
「いらっしゃいませー♪・・って!?」
そこへ登場したウェイトレスが、シンとココロを見て顔を引きつらせる。2人も彼女の姿を見て驚きを覚える。
「む、むーちゃん!?どうしてここに!?」
ココロが声を荒げると、そのウェイトレス、むーちゃんがたまらず背を向ける。
(どういうことなのよー!?自給が高いからこのレストランのアルバイトを決めたっていうのにー!よりによって1番来てほしくなかった相手が来るなんてー!)
心の中で悲鳴を上げるむーちゃん。彼女はアルバイトのことをココロに知らせていなかった。
「ビックリしたよー・・まさかむーちゃんがこのレストランにいるんだからー・・」
ココロがむーちゃんがいたことに笑みをこぼしていた。
(まずい・・あまりおかしな態度を見せると、仕事に支障が・・・!)
「2名様、ご案内しまーす♪」
むーちゃんはやむなく、シンとココロを案内した。上機嫌のココロと苦笑いを浮かべるシンに、むーちゃんが注文を取る。
「ご注文を願いします。」
「ドリンクバーをお願いしまーす♪」
むーちゃんが声をかけると、ココロが即答してきた。
「僕もドリンクバー。ホットで・・」
シンもコーヒー目当てでドリンクバーを注文する。むーちゃんは注文を取ってキッチンに向かうが、その途中、シンとココロに見えないように苛立ちの表情を浮かべた。
しばらくしてドリンクバー用のコップとカップが運ばれてきた。
「わーい♪ドリンクバー、ドリンクバー♪メロンソーダ、メロンソーダ♪」
ココロが上機嫌に、席を立つ。ドリンクバーのコーナーに行き、コップにメロンソーダを注いでいく。
「やれやれ・・さて、僕もコーヒーを入れてくるかな・・」
「おかわり行ってきまーす♪」
「早っ!」
シンがコーヒーを入れに席を立とうとするが、席に戻ったココロがあっという間にメロンソーダを飲んでしまった。
「コ、ココロちゃん・・時間はあるんだからもう少しゆっくり飲んだほうが・・」
「何を言っているんです!?メロンソーダのドリンクバーですよ!飲まないと損というものです!」
シンが言いかけると、ココロが力を込めて言い放つ。彼女はそそくさにメロンソーダを注ぎに向かう。
「ココロちゃん、せめて僕がコーヒーを入れてくる間だけ、ゆっくりしてもらえるかな・・・?」
「大丈夫です♪ココロに構わず、シンさんはシンさんのペースで楽しんでください♪」
「いや、そうじゃなくて・・誰かがここにいないと、店員さんが帰ったと勘違いしちゃうから・・」
シンが説明するが、ココロは気に留めずにメロンソーダを飲み続けていた。
(う~・・最悪の事態が起きた・・ココロにはこういうところに来てほしくなかった・・・)
むーちゃんもキッチンで愕然となっていた。彼女はココロが訪れたメロンソーダのドリンクバー付きのレストランがどうなるのかを知っていた。
そしてその顛末は訪れた。
そのレストランのドリンクバーにあったメロンソーダは、ココロによって全部飲み尽くされてしまった。
「すいません!本当にすいませんでした!」
「お願いです!お願いですから、もう2度と店に来ないでください!」
互いに平謝りをするシンと店長。むーちゃんもこの事態に気まずさを覚えていた。
「はう~・・まだまだ飲み足りないです~・・」
その気まずさを全く気にしていないココロの言葉が、シンの心に痛々しく突き刺さった。
「これだけ飲んでおきながら、また足りないというのか!」
シンが怒りを込めた脳天直撃シンチョップが、ココロの頭に叩き込まれた。その頭を抱えるココロが涙目を見せる。
「いたいです~・・ですが、メロンソーダだけは譲れません~・・・」
それでも諦めようとしないココロに、シンはため息をつくしかなかった。ココロのメロンソーダへのこだわりは相当のものだった。
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