幻影日記

「愛があれば食べてくれます・・・よね？」
コレからは愛のかけらも感じません・・・

「こわくなんか・・・ないです・・・」
僕は君の失敗の凄まじさが怖いです・・・

「またチャンスくださいね・・・」
そのチャンスをムダにしないように。

「包丁が、切れないんですよねぇ」
なら研いでください。

「あぅぅ」
落ち込みたいのはこっちです。

「・・・再チャレンジです！」
そればかりですね・・・

「うわちゃ！」
・・・・・

「いっ・・・イヤー！」
イヤなのはこっちです・・・

「ちょっと目を放した隙に・・・」
料理に余所見は厳禁です。

「下手な鉄砲でも数打てば・・・！」
当たる前にどれほどの食材をムダにするつもりですか？

「これぞ神業ですよね」
まさに死神の業です。

「しまったぁぁ！」
もう後の祭りです・・・

「ぐぎゃーん！！」
何度ぶち壊すつもりですか？

「隠し切れない隠し味♪」
隠さないでください。というか入れないでください。

「鼻つまんで食べるといいかも？」
それで誤魔化せるほど、君の失敗は尋常ではありません。

「オー、ノー」
叫んでもダメです。

「こんな結果・・・認めませんッッ！」
これは紛れもなく、君が招いた結果です。

「非常に残念な結果に・・・」
次はいい結果を出せるように。

「食べれる！食べれる！気合で」
それで乗り切れるレベルではありません。

「心の目で見れば綺麗なのが見えるはず・・・」
現実逃避したところで、そのまずいのが変わることはありません。