ココロといっぱい #22「ココロの妹」
ココロSSの第22話。
今回はついにココス登場です。
今回はついにココス登場です。
シンのとある休日。彼はココロと一緒に午後の散歩に出ていた。
「んー。やっぱり散歩に食べるたい焼きやドラ焼きは格別ですー♪」
たい焼きとドラ焼きを立て続けに頬張って、ココロが上機嫌になる。その光景にシンは唖然となっていた。
「でもココロ、シンさんとこうして一緒にいられるほうが、もっと嬉しいです・・・」
「ココロちゃん・・・」
ココロのこの言葉に、シンが戸惑いを覚える。
「シンさんとこれからも一緒にいられたら、ココロは幸せです・・・」
「そういってもらえると、僕も嬉しいよ・・ココロちゃん・・・」
頬を赤らめるココロとシン。2人はこのひと時を大切にしようと思っていた。
「あれ?お姉ちゃんじゃない♪」
そんな2人に突然声がかかった。2人が振り返った先には、1人の少女がいた。
独特のデザインの衣服を身に付け、頭には怪獣のようなデザインの帽子を被っていた。
「まさかこんなところで会うなんて思わなかったよー♪」
「あの・・誰なのかな、君・・・?」
上機嫌になるその少女に、シンが困惑する。
「ココス!ココスじゃない♪」
その少女に向けて、ココロも上機嫌になる。彼女はその少女を知っていた。
「ココロちゃん、この子を知ってるの・・?」
「はい♪ココロの妹のココスです♪」
「へぇ・・ココロちゃんの妹・・・えっ!?」
ココロの言葉にシンが驚きの声を上げる。
「妹!?ココロちゃんの妹!?」
「はい♪ココスといいます♪いつもお姉ちゃんがお世話になってます♪」
少女、ココスが自己紹介をして、シンに一礼する。
「ビックリした・・ココロちゃんに、妹がいたなんて・・・!」
「あれ?話していませんでした?ココロには妹がいるんですよー。」
「お姉ちゃんったら、うっかりさんなんだからー。」
困惑を浮かべるシン。きょとんとなるココロ。そして笑顔でココロに言いかけるココス。
「ところで、あなたがお姉ちゃんが話してくれたシンさんですか?」
「え、あ、うん・・井上シン。よろしくね、ココスちゃん・・」
ココスに声をかけられて、シンが返事をする。
「もしかしてお姉ちゃん、シンさんとデートですかぁ?」
「えっ?そ、そんなんじゃ・・・」
ココスの唐突な問いかけに、ココロが戸惑いを見せる。その隣でシンも頬を赤らめる。
「冗談だよ♪ちょっと言ってみただけ♪」
「んもう、ココスのいじわる~・・」
からかうココスに、ココロが笑いながらも不満を口にする。
「お姉ちゃん、あそこのハンバーガーショップでセールやってるんだけど・・」
「えっ!?ホント!?シンさん、行きましょう♪」
ココスの言葉を聞いて、ココロが喜びをあらわにする。
「ちょっとココロちゃん、今たい焼きとドラ焼きを食べたばかりじゃ・・」
「今行かないと、次にセールをやるかどうか分かんないじゃないですか!」
シンが呆れるが、ココロはすっかりハンバーガーショップに行く気満々だった。
「ココロがおごりますから、すぐに行きましょう!」
ココロに手を引っ張られて、シンもハンバーガーショップに向かうこととなった。2人の後ろ姿を見つめて、ココスが妖しい笑みを浮かべていた。
散歩を終えて自分の部屋に帰ってきたココロとシン。だがそこでシンは驚きをあらわにした。
「おかえり、お姉ちゃん、シンさん♪待ってたんだよ♪」
部屋の玄関にはココスがいた。彼女は正座をして、笑顔のままお辞儀をする。
「コ、ココスちゃん!?何でここが・・!?」
「お姉ちゃんと約束していたんです、遊ぼうって♪なかなかこっちに来れなくてゴメンね、お姉ちゃん♪」
声を荒げるシンをよそに、ココスがココロに言いかける。
「ゴメンね、ココス。ココロもなかなか時間が取れなくて・・」
「ううん、気にしてないよ♪おあいこだからね♪」
謝るココロに上機嫌に答えるココス。しかしシンは腑に落ちない心境だった。
「ココスちゃん、一応僕の部屋だからね・・勝手に上がられては・・・」
「お姉ちゃんが許可したんです♪だから何も問題ないはずですよね?」
注意するシンだが、ココスは全く問題視していなかった。膨らんできたシンの怒りは、ココスに住所を教えたココロに向けられた。
「ここのことをベラベラしゃべったらダメじゃないか!」
「ココスはココロの妹です。ここのことを教えても問題ないです。」
シンが注意を促すが、ココロは全く悪びれていない。その態度に、シンの怒りは頂点に達した。
「ここは僕の部屋だ!だから無闇に教えたらダメなの!」
シンがココロに向けて、脳天直撃シンチョップを繰り出す。だがその一撃を、ココロの前に入り込んできたココスが真剣白刃取りで受け止めた。
「えっ!?」
「あなたのことはお姉ちゃんから聞いています・・その攻撃は、ココスがいる限り通用しませんよ!」
驚愕するシンに、ココスが不気味な笑みを浮かべて言いかける。
(今まであらゆるものを叩いてきた脳天直撃シンチョップが・・受け止められるなんて・・・!?)
自分の必殺技を防がれたことにシンは愕然としていた。微笑むココスがさらに不気味なオーラを浮かべていた。
「ココスがいる限り、お姉ちゃんがひどい目にあうことは絶対にないのです。そのことを肝に銘じて・・・!」
「ココスちゃんがすごいということは分かったよ・・でも詰めが甘いよ・・左手があることを忘れるな!」
高らかに言い放つココスに、シンも言い返す。彼の左手が鋭く振り下ろされる。
「し、しまっ・・!」
声を荒げるココスの頭に、脳天直撃シンチョップが叩き込まれた。
「コ、ココス!?」
気絶して倒れたココスに、ココロが驚愕する。だが彼女にもシンは冷たい視線を向けてきていた。
「ひどいです、シンさん!ココスにこんなこと・・!」
「ひどい?・・人の住所を勝手に教えるほうがひどいと思いませんか、ココロさん・・・!?」
抗議の声を上げるココロに、シンが冷徹な視線を向ける。その眼つきに絶望するココロに向けて、改めて脳天直撃シンチョップが叩き込まれた。
「どうもご迷惑をおかけしました・・・」
しばらくシンの部屋に滞在して、ココロとの会話を楽しんだココスがシンに一礼する。彼女の頭にはまだこぶが残っていた。
「また遊ぼうね、ココス♪」
「お姉ちゃん、ブログ妖精目指して頑張ってね♪ココスも応援してるから♪」
ココロとの挨拶を交わすと、ココスは帰っていった。彼女の姿が見えなくなってから、シンは肩を落とした。
「ココロちゃんだけでも大変なのに、その妹まで・・・」
完全に参っているシンをよそに、ココスと再会できたことに喜ぶココロだった。
「んー。やっぱり散歩に食べるたい焼きやドラ焼きは格別ですー♪」
たい焼きとドラ焼きを立て続けに頬張って、ココロが上機嫌になる。その光景にシンは唖然となっていた。
「でもココロ、シンさんとこうして一緒にいられるほうが、もっと嬉しいです・・・」
「ココロちゃん・・・」
ココロのこの言葉に、シンが戸惑いを覚える。
「シンさんとこれからも一緒にいられたら、ココロは幸せです・・・」
「そういってもらえると、僕も嬉しいよ・・ココロちゃん・・・」
頬を赤らめるココロとシン。2人はこのひと時を大切にしようと思っていた。
「あれ?お姉ちゃんじゃない♪」
そんな2人に突然声がかかった。2人が振り返った先には、1人の少女がいた。
独特のデザインの衣服を身に付け、頭には怪獣のようなデザインの帽子を被っていた。
「まさかこんなところで会うなんて思わなかったよー♪」
「あの・・誰なのかな、君・・・?」
上機嫌になるその少女に、シンが困惑する。
「ココス!ココスじゃない♪」
その少女に向けて、ココロも上機嫌になる。彼女はその少女を知っていた。
「ココロちゃん、この子を知ってるの・・?」
「はい♪ココロの妹のココスです♪」
「へぇ・・ココロちゃんの妹・・・えっ!?」
ココロの言葉にシンが驚きの声を上げる。
「妹!?ココロちゃんの妹!?」
「はい♪ココスといいます♪いつもお姉ちゃんがお世話になってます♪」
少女、ココスが自己紹介をして、シンに一礼する。
「ビックリした・・ココロちゃんに、妹がいたなんて・・・!」
「あれ?話していませんでした?ココロには妹がいるんですよー。」
「お姉ちゃんったら、うっかりさんなんだからー。」
困惑を浮かべるシン。きょとんとなるココロ。そして笑顔でココロに言いかけるココス。
「ところで、あなたがお姉ちゃんが話してくれたシンさんですか?」
「え、あ、うん・・井上シン。よろしくね、ココスちゃん・・」
ココスに声をかけられて、シンが返事をする。
「もしかしてお姉ちゃん、シンさんとデートですかぁ?」
「えっ?そ、そんなんじゃ・・・」
ココスの唐突な問いかけに、ココロが戸惑いを見せる。その隣でシンも頬を赤らめる。
「冗談だよ♪ちょっと言ってみただけ♪」
「んもう、ココスのいじわる~・・」
からかうココスに、ココロが笑いながらも不満を口にする。
「お姉ちゃん、あそこのハンバーガーショップでセールやってるんだけど・・」
「えっ!?ホント!?シンさん、行きましょう♪」
ココスの言葉を聞いて、ココロが喜びをあらわにする。
「ちょっとココロちゃん、今たい焼きとドラ焼きを食べたばかりじゃ・・」
「今行かないと、次にセールをやるかどうか分かんないじゃないですか!」
シンが呆れるが、ココロはすっかりハンバーガーショップに行く気満々だった。
「ココロがおごりますから、すぐに行きましょう!」
ココロに手を引っ張られて、シンもハンバーガーショップに向かうこととなった。2人の後ろ姿を見つめて、ココスが妖しい笑みを浮かべていた。
散歩を終えて自分の部屋に帰ってきたココロとシン。だがそこでシンは驚きをあらわにした。
「おかえり、お姉ちゃん、シンさん♪待ってたんだよ♪」
部屋の玄関にはココスがいた。彼女は正座をして、笑顔のままお辞儀をする。
「コ、ココスちゃん!?何でここが・・!?」
「お姉ちゃんと約束していたんです、遊ぼうって♪なかなかこっちに来れなくてゴメンね、お姉ちゃん♪」
声を荒げるシンをよそに、ココスがココロに言いかける。
「ゴメンね、ココス。ココロもなかなか時間が取れなくて・・」
「ううん、気にしてないよ♪おあいこだからね♪」
謝るココロに上機嫌に答えるココス。しかしシンは腑に落ちない心境だった。
「ココスちゃん、一応僕の部屋だからね・・勝手に上がられては・・・」
「お姉ちゃんが許可したんです♪だから何も問題ないはずですよね?」
注意するシンだが、ココスは全く問題視していなかった。膨らんできたシンの怒りは、ココスに住所を教えたココロに向けられた。
「ここのことをベラベラしゃべったらダメじゃないか!」
「ココスはココロの妹です。ここのことを教えても問題ないです。」
シンが注意を促すが、ココロは全く悪びれていない。その態度に、シンの怒りは頂点に達した。
「ここは僕の部屋だ!だから無闇に教えたらダメなの!」
シンがココロに向けて、脳天直撃シンチョップを繰り出す。だがその一撃を、ココロの前に入り込んできたココスが真剣白刃取りで受け止めた。
「えっ!?」
「あなたのことはお姉ちゃんから聞いています・・その攻撃は、ココスがいる限り通用しませんよ!」
驚愕するシンに、ココスが不気味な笑みを浮かべて言いかける。
(今まであらゆるものを叩いてきた脳天直撃シンチョップが・・受け止められるなんて・・・!?)
自分の必殺技を防がれたことにシンは愕然としていた。微笑むココスがさらに不気味なオーラを浮かべていた。
「ココスがいる限り、お姉ちゃんがひどい目にあうことは絶対にないのです。そのことを肝に銘じて・・・!」
「ココスちゃんがすごいということは分かったよ・・でも詰めが甘いよ・・左手があることを忘れるな!」
高らかに言い放つココスに、シンも言い返す。彼の左手が鋭く振り下ろされる。
「し、しまっ・・!」
声を荒げるココスの頭に、脳天直撃シンチョップが叩き込まれた。
「コ、ココス!?」
気絶して倒れたココスに、ココロが驚愕する。だが彼女にもシンは冷たい視線を向けてきていた。
「ひどいです、シンさん!ココスにこんなこと・・!」
「ひどい?・・人の住所を勝手に教えるほうがひどいと思いませんか、ココロさん・・・!?」
抗議の声を上げるココロに、シンが冷徹な視線を向ける。その眼つきに絶望するココロに向けて、改めて脳天直撃シンチョップが叩き込まれた。
「どうもご迷惑をおかけしました・・・」
しばらくシンの部屋に滞在して、ココロとの会話を楽しんだココスがシンに一礼する。彼女の頭にはまだこぶが残っていた。
「また遊ぼうね、ココス♪」
「お姉ちゃん、ブログ妖精目指して頑張ってね♪ココスも応援してるから♪」
ココロとの挨拶を交わすと、ココスは帰っていった。彼女の姿が見えなくなってから、シンは肩を落とした。
「ココロちゃんだけでも大変なのに、その妹まで・・・」
完全に参っているシンをよそに、ココスと再会できたことに喜ぶココロだった。
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