幻影日記

仮面ライダーの重要な要素のひとつとして存在するのが「変身ポーズ」です。
そのポーズはそれぞれのライダーによって異なりますが、仮面ライダーの人気を飛躍させた要素といえます。
ですがその変身ポーズの第一人者は、実は１号ではなく２号だったのです。

１号の変身方法は当初、「ベルトの風車に風を送ることで変身する」というもので、バイクで疾走して変身するパターンが目立ちました。
ところが１号こと本郷猛を演じていた藤岡弘、さんが、撮影中でのバイク事故で重傷を負ってしまいます。その後、本郷の代役として登場してきたのが、佐々木剛さん扮する一文字隼人、仮面ライダー２号だったのです。そこで１号とは違う変身ポーズを取っての変身が行われることになったのです。その変身ポーズが好評となり、マネをする子供たちが続出。変身ブームの火付け役となり、復帰した１号にも変身ポーズが設けられることになったのです。
その後の作品でも変身ポーズによる変身が主流となりました。ですが最近の仮面ライダーは玩具性が目立つようになります。カードや携帯電話などをセットすることで変身するパターンに切り替わり、反面変身ポーズの必要性が希薄になっていきました。

初期仮面ライダーの重要な要素となっていた変身ポーズ。それぞれの個性的なポーズは、見栄えもあって興奮を誘う意味合いも十分にありますね。