幻影日記

スポーツセンターで働く青年、おおとりゲン。彼は今は無き獅子座L77星出身の宇宙人、ウルトラマンレオである。L77星はサーベル暴君、マグマ星人の襲撃を受けて滅亡し、レオは第２の故郷として地球に移り住んできたのである。
同じ頃、タロウに代わって地球防衛の任務に就いていたウルトラセブン。彼はモロボシ・ダンとして、宇宙警備隊「MAC」の隊長も兼ねていた。
地球に来襲した双子怪獣、レッドギラスとブラックギラスに完全と立ち向かうセブン。だがＷギラスの猛攻とマグマ星人の乱入により、瀕死の重傷を負ってしまう。そこへ現れたレオ。不利を悟ったマグマ星人は、Ｗギラスとともに撤退していった。
九死に一生を得たダン。だが彼はこの戦いで右足を折られ、さらにセブンへの変身能力を失ってしまった。ダンはゲンに、地球防衛の使命を託すのであった。
再び出現し、大津波を引き起こすＷギラス。果敢に立ち向かっていくレオだが、故郷の仇に対する憎しみに駆り立てられ、劣勢を強いられる。ダンの残された最後の力、ウルトラ念力によって、レオは危機を脱した。
敗北に打ちひしがれるゲンに、ダンはＷギラスの回転攻撃「ギラススピン」に対抗する回転力を帯びた「きりもみキック」の会得を命じる。過酷な鍛錬の末、ゲンはきりもみキックを会得する。
ゲンはレオに変身。猛威を振るうＷギラスを街から引き離す。マグマ星人の攻撃をかいくぐり、レオはきりもみキックを繰り出し、Ｗギラスを撃破する。
危機を悟ったマグマ星人は逃亡。レオは地球を守るため、マグマ星人や他の侵略者と戦っていくことを心に誓うのだった。


孤高のウルトラストーリー「ウルトラマンレオ」の初回です。
レオはこれまでのウルトラ戦士のようなM78星雲のウルトラマンでも、宇宙警備隊の一員でもありません。そのため技量や戦闘経験は浅いですが、高い身体能力から繰り出される宇宙拳法がそれを補っています。それらの点から、従来のウルトラシリーズの比べて異色の部類に入る作品です。
前作の「ウルトラマンタロウ」と比べて間逆といえるほどのシリアスな内容が濃い作品でもあります。僕としても賛否両論ではありますが、見逃せない要素もいくつか含まれています。