幻影日記

夜毎に起きる、人間が真っ二つに斬り殺される猟奇殺人事件。その犯人はレオ打倒のために地球にやってきた奇怪宇宙人ツルク星人だった。
両手を変化させたツルク星人の手刀は、人や鉄を軽々と切り裂いてしまう。トオル・カオル兄妹の父親やMACの鈴木隊員が、その魔手にかかってしまう。ダンによって１度は撃退された星人は、巨大化して白昼堂々と破壊活動を行う。ゲンはレオに変身して星人に挑むが、その手刀の攻撃を受けて、瀕死に追い込まれてしまう。
一命を取り戻したゲンは、ダンの叱咤激励を受けて、滝を手刀に見立てて訓練を開始した。手刀から繰り出される星人の２段攻撃を破るには、手刀を防ぎつつ反撃する３段攻撃しかない。ゲンは滝を流れ落ちる桜の花びらを目標として、ついに流れ切りの技の会得に成功する。
街で猛威を振るう星人に立ち向かうレオ。手刀の２段攻撃を跳ね除け、流れ切りで両腕を切り裂き、見事星人を撃破したのだった。


レオの要素のひとつである厳しい特訓が本格化されたエピソードです。このときのダンの厳格さは、メビウスに客演したレオに受け継がれることになります。僕としては、厳しさよりも理不尽さが強調されているような気がして、快いものとは思えませんが。
ウルトラシリーズの中で残虐な描写がいくつか存在しますが、レオの場合は特に顕著です。この前後編での両断された人の死体（人形ではありますが）など、子供に見せるにはあまりにも酷なものがいくつか見られます。このご時勢ではさすがに易々と出せる描写ではなくなっていますが。