幻影日記

野球が大きく人気を集めていたプロスポーツですが、１９９３年にＪリーグが開幕して、サッカーも注目が集まりました。
代表戦も「ドーハの悲劇」であと一歩のところでワールドカップ出場を逃しましたが、次の大会の本戦出場を果たす「ジョホールバルの奇跡」が起こりました。
その後も日韓大会でサッカー人気が加速。
東日本大震災を受けてのチャリティーマッチも開催。代表選手やレジェンド選手が繰り広げるこの試合が、サッカーの素晴らしさやサッカーを通じての勇気や元気を分かち合う機会となりました。

プロ野球もイチロー選手や松井秀喜選手といったハイレベルの選手の登場で、大きな人気を保っていました。
ですが近鉄、オリックスの合併問題が起こり、１リーグ制への進言も出て、プロ野球存続の危機に陥ります。
近鉄存続も新球団参入も考慮しようともしないオーナー側に対して、選手側は日本プロ野球初のストライキを決行することに。
当時の選手会長だった古田敦也さんは、この苦渋の決断に涙してました。ストライキによってファンに迷惑をかけてしまうと思ってのことでしたが、ファンの多くが選手側に支持や感謝を送っていました。
最終的に新球団参入が受け入れられることになり、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生することになりました。
創設から９年後の２０１３年に、楽天が日本一を果たしました。東北に感動をもたらすことになりました。その感動を生みだしたのはチームだけでなく、古田さんでもあります。
そして２００６年から野球の世界大会「ワールドベースボールクラシック」も開催されました。
第１回は「疑惑の判定」が問題となるも、日本が世界一となりました。
第２回、日本はハイレベル選手が勢ぞろいとなりましたが、イチロー選手が連続ノーヒットという不振に陥ってしまいます。イチローさん自身が普段通りの練習を崩さず、さらにチームメイトのエールもあって、第２ラウンド終盤で調子を取り戻すことができました。
そして日韓による決勝戦。延長戦に入るなど互角の勝負をしてきましたが、最後はイチロー選手の決勝打が日本連覇を果たしました。
この決勝打の瞬間は、平成や野球だけでなく、プロスポーツを語る上で欠かせないポイントですね。

２０１１年になでしこジャパンがワールドカップ優勝を果たしてから、女子スポーツへの注目も増すことになりました。
また２０１５年のラグビー日本代表の快進撃を皮切りに、他のスポーツへの関心の幅も広がりつつあります。
大きな問題も浮上してはいますが、日本のスポーツは大きく発展してきています。

次の時代、どのスポーツがどのような感動を生み出すことでしょう。